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5-29。

  09, 2016 15:43
ジジィに誘われて、寝る前に少し散歩。
手をつないで。

「最近身体の調子はどうじゃ?」
「……あれからもう1年たつっけ?」
「そうじゃな。」
「半年たって、1年たって、まだ生きてるから……。」
「……ふむ。」

しばらく無言。

「……お二人とも本当にがんばってくれておる。」
「あのお二人でなかったら今頃は動けなくなっておったじゃろ。」
「うん……。」

しばらく無言。

「時々……。」
「ん?」
「時々、自分がわからなくなる。」
「自分?」
「知らないうちに知らないことになってて。」
「まだご飯作ってないはずなのに、出来てたりとか……。」
「ふむ。」
「自分で話したこと忘れたりとか……。」
「私のいないところで、私の身体を誰かが使ってるみたい。そんなわけないんだけど。」
「……そうじゃなぁ……。」
「CVの身体は二人に支えられて歩いているようなものじゃから、足りなくなったときに代わりに手を伸ばしてくれておるのかもしれんな。」
「ほんと?!」
「生命エネルギーにして、と簡単にいっとるが実際どこまでエネルギー化出来てるかとかは既にブラックボックスじゃ。CVのお腹にあるエンブリオ機関は試作品の試作品みたいなものじゃし。」
「じゃ、じゃぁ、じゃあじゃあじゃあパパとママとまた会えたりする?!」
「いやそれはさすがに……。」
「……そう……。」
「…………遠慮しないで、使ってくれたらいいのにね。」

笑いながら言う。

「……そうじゃな。」

ジジィの顔は、見えない。

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