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5-5。

  24, 2013 13:40
「……なんで……ネクターの独り占めなんて始めたんだろうな……。」
「さあのぅ……王が何を考えておるのかは知らんが……こんなバカなことを始めさえしなけりゃ頭を悩まさんですんだんじゃがな。」
「じゃがこやつらならきっと一揆に参加しておった、と儂は思うのじゃよ。」
「……私も、そう、思う……。」
「じゃろう?なに、相手のことなら心配せんでええ。要は行動不能にさせればいいんじゃからな、しびれて動けなくさせるようなのが有ればええじゃろ。」
「うん。」
「テーテ テーテ テテテテー♪」
「…………。」
「じゃん!はい、というわけで今回用意しましたこちらの商品!」
「あんかーしゃしゅつきぃ~!」
「…………。」
「……色々つっこんでくれんとおじいちゃんさみしい。」
「知るか!」
「まあとりあえずこれをこう腕に取り付けてここがスイッチ、ONにしっ」
ズカッ
「…………。」
「…………。」
「……危ないから人に向かって使わないようにするんじゃぞ?」
「いや人に向かって使う物じゃないのかこれ。」
「おじいちゃんに向かって使うの禁止!」
「はいはい、で?」
「……で相手に当たったら通電すれば相手はしびれて動けなくなる。これならいいじゃろ?」
「うん。」
「もう一回スイッチで巻き取りじゃ。」
カシュン
「わかった。」
「それとこれも着ていきなさい。大勢いるところに行くんじゃし何かしら不便することもあるじゃろう。」
「……うん。」

「……まだ不安か?」
「……うん。」
「大丈夫じゃ。儂の孫で、あれの娘なんじゃから。」
「……うん。」

大きい手。
シワのいっぱい入った手。
傷のいっぱいある手。
私のために傷ついた手。
その手が私の頭を撫でる。
しびれるのも構わずに。

「友達のために。友達の友達のために。友達の友達の友達のために。」
「頑張ってきなさい。」
「うん。」

目を閉じて、考える。
私は、私が出来るせいいっぱいを、がんばろう。そう決意した。

その晩は、夢を見なかった。

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